事務所選びのポイント
弁護士として、修習生の皆さまや期の若い弁護士の先生方が事務所を選ばれる際に気をつけるポイントについてまとめました。
1.様々な分野・領域の事件を扱っていること
事務所選びをする際のポイントの一つは、多様な事件を扱っているということです。もちろん、現代は弁護士の専門性が問われる時代ですので、特定の分野に絞って業務を行い、専門性を高めていくということも選択肢です。
しかし、実際には、早い段階で色々な業務を経験していることが、弁護士としての幅を広げ、大きく飛躍するきっかけになることも多いようです。また、現段階で描いている弁護士像、ビジョンが必ずしもその人にとってベストな判断ではない、ということも多く見られます。
東京・大阪の事務所に所属する場合は別として、地方の事務所で弁護士活動をするということは、必然的に様々な相談に対応していかなければなりません。その際に、経験値を多く積んでいることが強みになるのです。
2.特定の領域について専門性を高めていること
事務所を選ぶ際には、取り扱っている分野についての専門性があるかどうか、それを高めようとしているかを見極めることが重要です。なぜならば、弁護士の増員が続く中では、事務所全体で専門性を高め、いかにしてサービスに特長を出していけるかが、「選ばれる事務所になる」うえで不可欠な要素だからです。
弁護士としてのキャリアを築く上でも、他の弁護士との違い、その弁護士にしか扱えない領域を作ることは非常に重要です。これらは、案件数を数多く積むことや、先輩弁護士からノウハウを享受する中で身に付けていくことができますので、案件数を多く抱えている事務所や、所内の教育体制が確立されている事務所を選ぶのが良いでしょう。
3.事務所ビジョンが明確にあること
事務所選びをする際には、「今後どのような事務所を目指しているか」を確認することも重要です。弁護士として成長していくためには、成長している組織に所属することが近道です。また、所長のビジョンが明確にある事務所の方が、本来の弁護士業務に集中することができ、成長のスピードも速まります。
事務所ビジョンに共感した、向上心の高い弁護士・スタッフに囲まれて仕事をできればベストです。
以上、事務所選びの際に参考にしていただければ幸いです。